その名も「人材チャンプルー」 沖縄企業と都市部人材をマッチング 県産業振興公社が拠点設置


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「県プロフェッショナル人材戦略拠点」(人材チャンプルー)の活用を呼び掛ける當山司マネジャー(右から2番目)ら=18日、県庁

 県産業振興公社は本年度、「県プロフェッショナル人材戦略拠点」を公社内に設置し、専門知識や技能を持ち都市部で活躍する人材を県内企業に呼び込む取り組みを始めた。専門の担当者が企業からニーズや課題を聞き取り、必要な人材をマッチングする。拠点の愛称は「人材チャンプルー」とした。

 国による地方創生の取り組みの一環で、同様の拠点は東京を除く全道府県に設置されている。担当者が県内企業を直接訪問し、直面する課題や必要とする人材を聞き取り、ニーズを明確化する。その上で、連携する県内外の20~30の人材紹介会社などを介してプロ人材のマッチングにつなげる。

 県内では4月に拠点が同公社に設置され、5月から本格稼働している。これまでの企業訪問では、IT人材に関する相談が多く寄せられているという。

 都市部で活躍するプロ人材に沖縄に移住してもらい、転職につなげることが理想だが、人材チャンプルーの當山司マネジャーによると、給与条件などの面で「なかなかハードルが高い」という。當山氏は「兼業や副業を含めて呼び込めないかも考え、沖縄のよさを分かってもらい転職や転居につなげたい」と話した。

 県産業振興公社の嘉数裕幸事務局長は「県内企業の事業再生や事業転換、新規事業開発など攻めの経営への転換を支援していく」と語った。問い合わせは(電話)098(859)6237。