沖縄のハーリー船が21日、横浜市内にある日本丸メモリアルパーク水域に登場し、地元の人たちで結成されているドラゴンボートのチームと交流の競漕を繰り広げた。金武町漁業協同組合の協力を得て、漁協伝来の2隻のサバニが20日に到着。鶴見県人会青年部がぶっつけ本番で、ドラゴンボートとの競漕に挑み、大勢の観覧者を沸かせた。
復帰50年を記念してFMヨコハマが主催する沖縄チャンプルーカーニバルの企画として実現した。
金武漁協のハーリー船は、許田正則組合長が鶴見に住んでいた縁があって特別に貸し出されたという。
鶴見県人会理事の儀保輝光さん(59)は、故郷・読谷村でハーリー船の体験があるものの、ほかのメンバーはほぼ初挑戦。ドラゴンボートのメンバーは毎年大会もあるなどプロの領域だ。初挑戦のハンディを設けられたほか、漕ぎ方の「教えもいただいた」と言う。
両者の競漕は引き分けとなったが、メンバーを率いた那覇市出身の若手、下里優太さん(41)は「うちなー魂を発揮できた」とチームの結束力をアピールした。 (斎藤学)