女子5000競歩、淺野が大会新で優勝 県高校総体


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女子5000メートル競歩 大会新記録で優勝したコザの淺野愛菜(右)=22日、沖縄市のコザ運動公園陸上競技場(小川昌宏撮影)

 県高校総合体育大会は22日、各地で先行競技が行われた。陸上の女子5000メートル競歩で淺野愛菜(コザ)が25分38秒59の大会新記録で優勝した。女子円盤投げは友利晟弓(那覇西)が43メートル07で制した。男子800メートルは當山武蔵(宜野湾)が2分0秒64で頂点に立ち、1500メートルと合わせて2冠を達成した。

 女子5000メートル競歩で淺野愛菜(コザ3年)が貫禄を見せて大会記録を塗り替えた。後続を突き放す一人旅で自身との戦いだった。

 1周2分ペースを目標にしていた。「後半は少しペースが落ちたが、前半で貯金をつくれた」と思惑通りの展開だった。長い脚を生かし、しなやかに両脚をスライドさせるフォームで、ほとんどペースが乱れなかった。「中学から長距離をしていて体力面での基礎はできている。膝下の柔らかさが強みになっている」と強調する。

 競歩の前には800メートル決勝に出場し6位。「1日に3種目に出るのは初めて」と言うが、脅威のスタミナを発揮した。競歩後には1600メートルリレーで駆け抜け、決勝進出を果たした。「総体を最後に部活をやめる選手がほとんど。チームの一員として一緒に走りたかった」とリレーには特別な思い入れがあり、喜びを分かち合った。

 陸上の南九州大会は6月に沖縄で開催される。競歩での健闘を誓い「強豪の鹿児島勢にしっかりついていき、22分台を目標に全国出場をつかみたい」と記録に挑むことを誓う。
 (大城三太)