コールサインは「JP」復帰50年、電波で伝えた アマチュア無線で全国愛好家と交信 沖縄県支部が特別局


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全国各地のアマチュア無線愛好家と交信する波平元範さん=15日、那覇市の首里杜館

 【那覇】日本アマチュア無線連盟沖縄県支部(波平元範(もとのり)支部長)は、沖縄の日本復帰50年と首里城再建を県外、国外に伝えようと、4月1日から特別局を開設している。15日には那覇市の首里城公園内の首里杜館で公開運用した。北海道から九州まで全国各地の愛好家から「復帰おめでとう」などの声が寄せられた。9月30日まで運用する。

 県支部が開設した「沖縄本土復帰50周年記念特別局」は県と首里振興会が後援している。コールサイン(呼出符号)は「8N650JP」。8N6は九州・沖縄、50は復帰50年、JPは日本を意味している。

 波平さん(40)は沖縄のアマチュア無線にとって、復帰した1972年5月15日は「ターニングポイントだ」と強調する。前日14日までは10年余りにわたって、米国の「KR8」から始まるコールサインだった。復帰を機に一夜にして「JR6」から始まる日本のサインへ変更となったからだ。波平さんは「国籍が変わるような大きな出来事だ」と評す。

 公開運用した15日は「『K』サインが懐かしい」などと往年の愛好家からの交信も届いた。

 波平さんは「首里城からの公開運用で注目度も高く、復帰についても伝えられた。企画として成功したと思う」と満足げな表情を浮かべた。
 (照屋大哲)