結びの一番は「根性牛」同士の対決 29日に具志川・胡屋闘牛大会 石川ドーム


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(左から)黒猿、勝志勝ヌパンダ

 【うるま】具志川・胡屋合同闘牛大会(主催=具志川・胡屋闘牛組合、共催=琉球新報社)が29日午後1時、うるま市の石川多目的ドームで開かれる。結びの一番は、実力牛の黒猿(元源番長)と2連勝中の勝志勝ヌパンダで、粘りを信条とする両牛の戦いに注目が集まる。大型テレビや軽自動車が当たる豪華抽選会もある。入場料は男性2500円、女性2千円、中高生千円(小学生以下は無料)。

 4連敗からの復活に懸ける黒猿は、守りの堅さと抜群のスタミナに定評がある実力牛。黒星続きだが、敗戦相手は元軽量級王者などの強豪牛が並び、持ち前の粘り強さで拮抗(きっこう)した取り組みも多い。巧みなフットワークから繰り出される割り技攻撃も得意とする。戦歴は一発逆転天心、石山聖空宝志みおり、平田號竜成に勝利し、伊波重機S53年生、南星青龍、ファイティング大吉、雷神逞真王に負け。

 対する勝志勝ヌパンダも、相手の出方を見ながら攻撃につなげる応戦型の根性牛。首力を生かした持たせ込みや土俵際での切り返しを得意とする。長期戦タイプだが、直近の2試合では短期決着が続いている。これまでの戦歴は、マイキー、錦鳥龍、前清トガイ琉斗に勝利、剛修彦星に負けの3勝1敗。

 両牛ともに、前回取り組みから短い間隔での参加となるが、根性牛のため長期戦が予想される。
 (新垣若菜)