バドミントンシングル、女子は吉田、男子は松茂良が優勝 県高校総体


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 沖縄県高校総合体育大会は25日、先行競技のバドミントンが那覇市民体育館で行われた。女子シングルスは吉田夏(那覇国際)が2-0のストレートで新垣愛(普天間)に打ち勝ち優勝した。男子シングルスは松茂良琉斗(コザ)が2-1で小渡たから(普天間)を破り制した。

女子シングルス決勝 冷静にスマッシュを放つ那覇国際の吉田夏=25日、那覇市民体育館(喜瀬守昭撮影)
男子シングルス決勝 素早くシャトルに食らいつくコザの松茂良琉斗

吉田夏、精度高いショットで金星

 吉田夏(那覇国際1年)が前年王者の新垣愛(普天間3年)を破り金星を手にした。

 「愛(いとし)先輩はフットワークが軽く、スピードもある。速い展開に持ち込ませないように心掛けた」と狙い通りの作戦がはまった。得意の「ゆっくりとしたラリー」へと引き込み、粘り強いレシーブから徐々に自分の展開に持ち込んだ。

 仕掛けられてもレシーブを高く返し、前後の揺さぶりから速さをそいで好機で押し込んだ。1ゲーム序盤でリードを奪い、勢いのまま勝利を奪った。

 南風原中3年の県大会でダブルス優勝、九州4強の実力を持つ。「後衛だったので、その経験が生きた」と2ゲーム目は後方からのクロスショットがさえた。強打狙いでなく、精度重視で確実に得点を重ねた。

 新垣に対しては「不動の1位というイメージがあり、勝てるとは思っていなかった」としながらも、ストレート勝ちで自信を得た様子だった。九州に向け「フットワークが速い相手とはラリー勝負になる。体力を付けつつ、男子との練習で速さも身に付けたい」と飛躍を誓った。
 (大城三太)

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松茂良琉斗、圧巻の10連続得点

 1ゲーム目を落とした松茂良琉斗(コザ1年)だったが、ここから巻き返した。2ゲーム目は序盤からペースをつかみ、リードを奪った。「それまで高く上げたレシーブが打たれていた」と冷静に状況把握しつつ攻め方を変えた。後半はピンで仕掛け、ネット際で勝負した。甘いレシーブを見逃さず、カットやスマッシュで狙い打ちにしタイへと持ち込んだ。

 圧巻は3ゲーム。勢いはとどまることなく、11―10から10連続得点で一気に勝負を決めた。中学ではシングルス3位が最高。3年生を破っての勝利に「まだ実感が湧かない」とも。「県全体のレベルを上げられるように貢献したい。1ゲーム目を取られることが多いので、最初から気持ちで負けないようにしたい」と瞳を輝かせた。
 (大城三太)