「沖縄の犠牲、二度と」東京で1000人が復帰50年集会 辺野古新基地NOや護憲訴え


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「基地のない平和な沖縄を」と訴える集会参加者=26日、東京都の日比谷公園

 【東京】沖縄の日本復帰50年に合わせ、名護市辺野古の新基地建設に反対する集会「辺野古新基地建設を許さず憲法が生きる沖縄と日本をin東京」が26日、東京都の日比谷公園大音楽堂で開催された。約千人が参加し「憲法を守ろう」「辺野古新基地建設を止めよう」などと声を上げた。集会後は都内を行進した。

 主催した「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」沖縄プロジェクト責任者の勝島一博さんは「人権を守るという視点が全く欠如した沖縄返還だった。要塞化が進み、沖縄が再び本土やアメリカの捨て石にされようとしている」と危機感を表した。

 初の公選主席となった屋良朝苗さんの秘書を務めた元沖教組委員長の石川元平さんは、ビデオでメッセージを寄せ「沖縄戦の悲劇を通し、命どぅ宝、命こそ宝だという沖縄的平和思想を獲得した」と説明し、復帰前後の平和運動を紹介した。屋良さんは晩年、悔恨の思いを繰り返し語っていたとして「沖縄は二度と国家権力の手段として犠牲をこうむってはならないということだ」と話した。

 立憲民主党や共産党、社民党、参院会派「沖縄の風」に所属する国会議員らも登壇した。 (明真南斗)