相撲、新田(中部農林)が堂々3冠 同校対決の決勝、ライバル撃破 県高校総体


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 県高校総合体育大会は28日、各地で計18競技を行った。相撲団体は中部農林が6連覇。新田将大(中部農林)が団体、個人無差別級、100キロ以上級を制し3冠を達成した。


 

100キロ以上級決勝 島袋偉海(左)を下して優勝した中部農林・新田将大=28日、うるま市の中部農林高(大城直也撮影)

 新田将大(中部農林3年)がライバルに勝利して3冠を達成した。個人戦は無差別級・100キロ以上級決勝でチームメートの島袋偉海とぶつかった。「1、2年生のころから負けてばかりで勝ったのは一度ぐらいしかない」という島袋を破り、団体戦でも栄冠を手にした。

 無差別級の決勝は力と力の勝負になり、押し出しで勝利した。100キロ以上級決勝は立ち合いから激しくぶつかり、最後は引き落としで土俵の外へ追いやり試合巧者ぶりを見せた。176センチ119キロの体格を生かした取組で、威風堂々とした雰囲気をただよわせた。

 自身やチームメートの稽古動画を見て「どういう試合運びをするか、常に考えることを心掛けている」と技術向上に余念がない。昨年の全国総体の団体戦では複数の勝ち星を挙げ、チームに貢献した。和宇慶忠勝監督は「特にここ半年の成長が著しく、体の柔軟性に加えて力強さも身に付けてきている」と太鼓判を押す。

 九州、全国に向け「立ち合いで思い切り当たって、下手を取って押し出す展開に持ち込みたい」と、最後の夏に懸ける思いは熱い。

(大城三太)