競泳で那覇高男子が記録ラッシュ 圧倒的な力で男子総合優勝


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男子フリーリレーで県記録を更新、メドレーリレーでも県高校記録を塗り替えた那覇の(左から)山下波留、大城渉星、片桐瑠夏、市来政仁、佐和田歩夢=29日、那覇市の奥武山運動公園水泳プール

 県高校総合体育大会は29日、各地で20競技を行った。水泳男子800メートルフリーリレーの那覇(佐和田歩夢、市来政仁、片桐瑠夏、大城渉星)が7分55秒82の県新記録で1位になった。

記録次々打ち立てる 那覇、圧倒的に男子総合V

 那覇の男子は圧倒的な力を見せつけ、総合優勝を飾った。記録ラッシュのこの日、800メートルリレーでは佐和田歩夢、市来政仁、片桐瑠夏、大城渉星が7分55秒82と県記録を更新した。

 400メートルメドレーリレーは、1年の片桐に替わり山下波留が加わり、全員3年生で出場。3分58秒75の県高校新を記録した。

 第一泳者の市来。序盤はリードされたが、折り返しで追い抜き山下につないだ。後半のスタミナ強化に取り組んできた山下は失速せずに泳ぎ切った。大城、佐和田が徐々にコザと距離を広げ1着となった。

 高校生活最後の泳ぎとなった山下は「他の3人とレベルが違う分、気持ちでは負けないよう頑張った。最後にてっぺんに上らせてくれてうれしい」と話し、目には涙が光った。

 大城はバタフライ100メートルを55秒33と県高校記録を更新した。目標としていた県記録にわずか0・09秒及ばず「54秒台を出したかったが塗り替えきれず、個人としては全然(だめ)だった」と悔しげな表情を見せた。市来も背泳ぎ100メートルを58秒92と県高新。「前半のスプリント力をもっと鍛えたい」と次を見据えた。
 (中村優希)