黒猿が勝志勝ヌパンダに勝利 17分30秒の長期戦制す 具志川・胡屋合同闘牛大会


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結びの一番で、勝志勝ヌパンダ(左)を突き上げる黒猿=29日、うるま市の石川多目的ドーム

 【うるま】具志川・胡屋合同闘牛大会(主催・具志川・胡屋闘牛組合、共催・琉球新報社)が29日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。結びの一番では、4連敗中で復活を懸ける黒猿(元源番長)が連勝中の勝志勝ヌパンダを相手に気迫あふれる攻撃を見せ、17分30秒の長期戦を制した。高い評価を受けながらも、これまで勝ち星に恵まれなかった黒猿の勝利に会場からは大きな拍手が送られた。

 取り組み開始と同時に打ち合いを見せた両牛。割り技を得意とする試合巧者の黒猿の攻めに対し、勝志勝ヌパンダも負けじと間合いを詰めながら50キロの体重差を生かした押し込みを見せる。互いに相手の隙を突き腹取りを狙うが、どちらも粘りを見せ、長期戦に。15分を過ぎたあたりで、黒猿がパンダを土俵際に一気に押し込んだ。2019年11月の取り組み以来、約2年半ぶりの白星となった。

 黒猿の牛主の與那嶺海斗さんは「ずっと負けていたのでうれしい。次も気合いを入れて頑張りたい」と喜んだ。

 各賞は次の通り。

 【優勝】黒猿

 【殊勲賞】白鳳18

 【敢闘賞】一心剛力

 【ゆかり賞】源千美大尊

 (新垣若菜)