巨体牛同士が激突 5日に若牛初陣読谷大闘牛大会 うるま市


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白電

 【うるま】闘牛ファンが熱望する好カードを多数取りそろえた若牛初陣読谷大闘牛大会(主催・読谷闘牛組合、共催・琉球新報社)が、オールスター闘牛ファン大感謝祭として5日午後1時からうるま市営石川多目的ドームで開かれる。

 注目のシーの一番戦は、巨体牛の白電(はくでん)と先場所で初黒星を喫した柿乃花ホワイトフェイスの対戦。体毛が白い白電と、顔面が白色の柿乃花ホワイトフェイスはどちらも「白」が特徴で、初めて闘牛観戦をする観衆からも話題を呼びそうだ。シーの二番は、徳之島で活躍した人気実力牛の全勝工業勝進王(ぜんしょうこうぎょうかつしんおう)に琉球ボーヌーが挑む。入場料金は、男性2500円、女性2千円、中高校生千円、小学生以下無料。ドラゴン桜トラトラ、新竜白タビ彰人号、雷電大河、東昇炎鵬の4頭がデビュー戦を飾る。

柿乃花ホワイトフェイス

 ■(シーの一番)白電×柿乃花ホワイトフェイス

 白電は、横開きの長い角を使って軽快なフットワークで掛け技から一気に腹取り攻撃を繰り出す本島産の超大型の白牛だ。沖縄初戦は、2021年7月の古堅闘牛組合結成30周年記念大会に登場しており、古堅モータース☆強龍に白星。さらには、山中組大力、龍星武蔵に勝利し3連勝。

 柿乃花ホワイトフェイスは、横開きの長い角を使っての掛け技から一気にスピード攻撃で腹取り攻撃を繰り出す。顔面が真っ白な顔色をしている特徴から柿乃花ホワイトフェイスと名付けられている。優しい顔をしているからといって決して弱い闘牛ではない。これまでには、山栄白蓮、伊集花形、ゆうた大力、きむたか零、前清トガイー琉斗と強豪牛を撃破している。

 しかし、今年3月20日の第6回平成若猪会大闘牛大会では、全勝工業カキヤーの強烈な掛け技で18分42秒の激闘の末に初の苦杯をなめている。過去の戦歴は5勝1敗と好成績だ。

 ■(シーの二番)全勝工業勝進王×琉球ボーヌー

 全勝工業勝進王(元の牛名は金子山岩)は、鋭くとがった角を武器に強烈な割り技、掛け技から一気に腹取り速攻を繰り出す徳之島産の注目牛だ。沖縄初戦は、2021年12月5日の与勝大闘牛大会で雷神壱をわずか4秒で圧倒。強烈な印象を観衆に与えた。2戦目は、与勝ゴールデン闘牛大会で強豪牛の大魔神を秒殺して2連勝を挙げている。2連勝無敗牛だ。

 一方の対戦牛の琉球ボーヌーは、名前の如く角の向き方が横開きの長い棒を頭の上に取り付けてあるような形をした黒色の本島産の巨体牛だ。旧名は山中組大力。21年7月18日に行われた古堅闘牛組合結成30周年記念大会に登場し、亜華梨美華月に初白星を挙げている。

(平川康宏通信員)