「西銘大臣ビジョン」発表 「強い沖縄経済」実現へ 観光、ITなど4分野で重点戦略


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西銘恒三郎沖縄担当相(資料写真)

 【東京】西銘恒三郎沖縄担当相は31日の閣議後会見で岸田文雄首相が掲げる「強い沖縄経済」の実現に向け、4分野の重点戦略からなる「西銘大臣ビジョン」を発表した。西銘氏は取りまとめた戦略について「沖縄振興を加速化し、県の取り組みを後押しする」と説明。「振興予算の枠内で実施する」との考えも示した。

 重点は(1)観光・リゾート(2)農林水産業・加工品(3)IT関連産業(4)科学技術・産学連携―の4分野。取りまとめまでに、22人の有識者から全8回聞き取りし、2月8日から3月31日までインターネットを通じて民間などから44件提案があった。

 具体的な取り組みとして、沖縄経済の「稼ぐ力」の向上のために観光分野では「ハイクラス観光客の誘引」、農水分野では「新たな沖縄ブランドの確立」、IT分野では「デジタル人材の育成強化」、科学技術分野では「沖縄型スタートアップ事業支援システムの構築」などを掲げた。

(安里洋輔)