ラグビー 名護が3年ぶり20度目の頂点 キック多用が奏功、前半で4トライ


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 県高校総合体育大会は31日、各地で8競技を行った。ラグビーは名護が3年ぶり20度目の頂点。雷雨の影響で前半のスコアで勝負を決した。


キック多用奏功 前半で4トライ
 

決勝 名護―コザ 後半18分、モールから抜け出しトライを決める名護のFW比嘉琉玖=31日、沖縄市の県総合運動公園蹴球場(大城三太撮影)

 名護が前半で24―0と圧倒。ハーフタイム後から雷雨が続いたため後半は行われず、優勝が決まった。4月の7人制決勝で敗れたコザに雪辱を果たした。

 左ウイングの大城三太が前半早々の5分にサイドから走り込み、口火を切るトライで先制パンチ浴びせた。4トライ目も決めて勢いづけた。

 チームはコザを徹底分析し、雨の予報を受けて作戦を練った。比嘉礼主将は「自陣ではあまりボールを持たず、相手陣地で回させてボールを奪う作戦だった」と明かす。

 キックを多用し、ラインアウトで敵陣へ近づき、好機を広げた。2トライ目で作戦が的中。敵陣近く、モールから最後は新垣玲太が押し込んだ。

 3トライ目の比嘉琉玖は「宮里快一からのキックが良かった。相手のミスもあり、隙を突いてトライできた」と納得の表情だった。

 接触プレーの強さが持ち味で「全員がタックル好き(比嘉主将)」と言い切るように、スクラムでは常に相手を押し込めた。

 九州では長崎代表の1位と対戦する。大城は「ボールに飛び込む泥くさいプレーで食らいつきたい」と話し、比嘉琉は「タックルで負けず、カウンターで点を狙いにいく」と奮起を誓った。

(大城三太)