5月28日は「生理をジェンダーレスで考える日」。昨年、沖縄キリスト教学院大学の学生たちが日本記念日協会に申請して登録された。主導していた学生は3月に卒業したが、その姿に勇気づけられた後輩が仲間を集め、活動を継続している。制定後初めて「考える日」を迎える前日の27日、4人の学生が学内で生理用品を無料配布した。配布した生理用品は昨年11月、巾着袋に入れられて届いた贈り物。学生の活動を知った匿名の女性が大学に届けたという。支援と理解の輪は着実に広がっている。
活動を引き継いだのは、3年生の多和田吏利さん(20)、ハーパー・ブリアーナ・理紗子さん(20)、伊波梨杏さん(20)、兼島藍さん(21)。
前日の27日昼休み、4人は元購買室で「生理の貧困」に関する展示を行い、昨年寄贈を受けた生理用品入りの巾着袋数十個をテーブルに並べて配布した。室内はすぐに学生でいっぱいになり、展示を見たり、学内トイレへの生理用品設置を求める署名に記名したりした。会場の窓には学生から寄せられたメッセージカードが掲示され、「生理事情を知る機会がなかったのでとてもよかった」「みんながナプキンに困りませんように」などと記されていた。
にぎやかな雰囲気を見て、男子学生2人もやって来た。生理に関する取り組みだと聞いて少し恥ずかしそうにしたが、「こうやってオープンに活動している姿を見ると、一緒に話しやすい」と言い、活動中の4人にエールを送った。
4人は今年3月頃から、在学中に活動していた卒業生とオンライン会議を通して課題や活動方法を相談し合ってきた。活動していた卒業生の中には男性もいて、ハーパーさんは「正直、こんなにオープンに生理を語って大丈夫なのかと戸惑った」という。兼島さんは「今回、男子学生も来てくれてうれしかった」と笑顔を浮かべ、「性別に関係なく、学内にとどまらない活動を続けていきたい」と言葉に力を込めた。
(嘉数陽)