車が浸水し屋根に避難、60メートル押し流され…警報級の大雨、沖縄各地で被害


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 大雨警報などが発表された3日、県内各地で道路冠水や土砂崩れなどが相次いで発生した。八重瀬町では川が増水し、60代男性の車が約60メートルにわたって押し流された。糸満市では冠水した道路上で一時、運転手らが車内に閉じ込められる事例が3件あった。

大雨で冠水した県道82号=3日午後2時7分、糸満市潮平(金城大樹撮影)

 八重瀬町世名城では3日午後1時50分ごろ、「車内に浸水して(車の)屋根に避難している」と男性から119番通報があった。島尻消防などによると、現場は同町を流れる竿(ささ)地(じ)川に面した道路。大雨の影響で氾濫した川の水があふれ出し、60代男性の乗用車が浸水した。男性は押し寄せた川の水で身動きが取れなくなり、車上に避難して救助を待った。車は60メートルほど押し流された。通報から約15分後、雨脚が弱まり、男性は駆けつけた消防隊員に救助された。

 糸満市潮平の県道82号では午後1時過ぎに冠水した。深い所では水位が成人男性の胸の辺りまで達し、車や歩行者が立ち往生する事態となった。付近の住民らが側溝にたまった枯れ葉などの除去に追われた。近くの道路沿いに住む60代女性は「子どもたちも通る道で、足を取られたりしないか心配だ」と不安そうな表情で語った。

 名護市大川の林道では土砂崩れが発生したが、人的被害や交通への影響はなかった。

(照屋大哲まとめ)


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