なぎなた女子団体で首里が7連覇 泉水は3冠達成 県高校総体


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 県高校総合体育大会は5日、なぎなた競技が知念高校で行われ、団体試合の決勝リーグは首里が2戦全勝で頂点に立った。7年連続7度目の栄冠。個人試合決勝は泉水ほのか(首里2年)が栄野川美羽(同1年)との同校対決を制して優勝を飾り、演技、団体と合わせ3冠を成し遂げた。エキシビションで開催された男子個人試合決勝は瀬長拓夢(知念1年)が知念真央(那覇3年)に勝利し優勝した。

女子団体試合 大将戦で面を打ち込む首里の泉水ほのか(右)=5日、与那原町の知念高校体育館(小川昌宏撮影)

 団体3校リーグ戦。首里は優勝を懸けて1勝で並ぶ知念と戦った。先鋒(せんぽう)から引き分けが続いて迎えた大将戦。泉水ほのかが知念の嘉手納愛望に小手2本を決めて勝利を収めた。県新人大会では大将戦で敗れ、優勝を決められた知念に雪辱を果たしての7連覇だった。

 相手の動きの先を行く鮮やかな決まり手だった。互いに切っ先が届くか届かないかの距離感。泉水がじわりと押し込む。相手が後ずさりから攻撃に転じようとする先を読み、一瞬速く泉水が小手を放った。

 新人大会ではここから逆転負けした。「焦らず。無駄な動きはしないよう」。試合運びは冷静に。しかし気持ちは「強気でいく」と攻めの姿勢を忘れなかった。それが2本目の小手にもつながり、技をかわしながら決めきった。

 2年生が中心のチーム。経験豊富な1年生も入った。個人試合も優勝したが「団体で勝ちたい気持ちが強かった」と喜びはひとしお。大将までつないでくれた仲間たちの思いに応えることができ「良かった」と満面の笑みを浮かべた。

 対策もされる中で「手ごわい相手」からの勝利。課題だった駆け引きや試合運びに手応えを得て、目指すは全国総体制覇だ。「成果を出して首里の伝統をつないでいきたい」と全国一を誓った。
 (謝花史哲)