沖縄への入域観光客610万人目標 22年度 玉城知事、回復へ官民一体で施策展開


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記者会見する玉城デニー知事=10日午前、沖縄県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は10日午前の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて落ち込む沖縄観光の回復に向け、県と観光業界が一体となった施策展開の方向性や、2022年度の観光収入などの目標値を発表した。入域観光客数の目標値を前年度比86・5%増の610万人、観光収入は20年度比2・15倍の5364億円、宿泊人数と泊数を掛けた「人泊数」は同2・13倍の1751万人泊と掲げた。

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 玉城知事は「観光は沖縄のリーディング産業として、県民の雇用や暮らしを支え、沖縄経済の重要な推進力として振興発展に大きく寄与している。沖縄観光の回復復興なくして、沖縄経済の再生はありえない」と強調し、観光事業者への経営支援、戦略的なマーケティングを展開する考えを示した。

 入域観光客数の目標値となる610万人の内訳について、航空会社の予約率などから国内客を580万人とした。外国人客は日本国内への入国上限数や今後の見通しなどを勘案し、30万人と設定した。