沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さん(68)らは21日、県庁で会見を開き、「沖縄戦・戦没者救済ハンガーストライキ」を22日から23日にかけて、糸満市摩文仁の平和祈念公園で行うことを表明した。沖縄戦戦没者の遺骨が混じる南部の土砂を名護市辺野古の基地建設に使う計画の撤回を日本政府に求める。
会見で具志堅さんは、戦没者の遺骨が混じる土砂を国が基地建設の埋め立てに使うことの非人道性を強調した上で、岸田文雄首相に対して「口では戦没者に哀悼の意を表しているが、戦没者の遺骨を土砂と共に海に捨てようとしている。戦没者への冒とくであり、哀悼の意を表す前に謝罪すべきだ」と主張した。
ハンストについては、「沖縄戦では多くの人が空腹に苦しみながら亡くなった。食を絶つことでその人たちの苦しみに寄り添いながら、計画の断念を訴えたい」と述べた。
ハンストは22日午前10時から23日午後5時まで。テントでは身元不明の遺骨のDNA鑑定の受け付けも行う。また22日午前11時から翌朝にかけては「平和の礎」の刻銘者名の読み上げも行う。(赤嶺玲子)