日持ちするサーターアンダギー 高校生が開発 竹富の余剰黒糖活用 八重山農林高


この記事を書いた人 アバター画像 田吹 遥子
新石垣空港の売店「Coralway石垣空港売店」の店頭に並ぶ「アンダギー娘のサーターアンダギー」=11日午後、石垣市の新石垣空港

 【石垣】八重山農林高アグリフード科の3年生5人が開発したサーターアンダギー「アンダギー娘のサーターアンダギー」の販売がこのほど、新石垣空港(石垣市)の売店「Coralway石垣空港店」で始まった。八重山農林高と同店のコラボ企画第3弾で、11日には開発に携わった仲宗根凜さん(17)、真栄里楓海さん(17)、赤嶺君日さん(18)、宮良彩乃さん(17)の4人が店頭に立ち「おいしいので食べてほしい」とアピールした。

 サーターアンダギーづくりのきっかけとなったのは、竹富町で生産された黒糖の余剰在庫の存在だった。町から活用を呼び掛けられた5人は、校内でアンケートを実施。サーターアンダギー開発を望む回答が多かったという。

 売店側からの「お土産になるように、日がたってもサクサクしておいしいサーターアンダギーを作ってほしい」との要望もあり、黒糖を使った商品開発に取り組むこととなった。

新石垣空港で、開発したサーターアンダギーをPRする八重山農林高の生徒たち=11日午後、石垣市の新石垣空港

 生徒らは50回以上に及ぶ試行錯誤の結果、揚げる温度や時間を調整し、時間がたってもおいしく食べられる商品を完成させた。

 何度も挑戦する様子を教諭らに「アンダギー娘」と呼ばれたことから、商品名に取り入れた。オオゴマダラやハイビスカスを描くなど、八重山らしさを連想させるパッケージデザインも生徒が手掛けた。

 商品は6個入りで、税込み350円。黒糖味の他にプレーン味もある。

 1週間たってもおいしく食べられるといい、仲宗根さんたちは「サクサク感を出すことを頑張った。自信のある商品なので、子どもからお年寄りまで多くの人に味わってもらいたい」と話している。 (西銘研志郎)