さらなる発展誓う 北谷町制35周年で式典


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【北谷】北谷町(野国昌春町長)は7日、町制施行35周年の記念式典・祝賀会を、ちゃたんニライセンターで開催した。町民約200人が参加。沖縄戦後、町域の大部分を米軍基地に接収されながら、返還跡地利用で発展した町の歩みを振り返って祝った。

 北谷町は1980年に北谷村から町制に移行した。米軍ハンビー飛行場や射撃訓練場の返還を契機に開発が始まり、町制移行時に約1万5千人だった町人口は、約2万9千人にまで増加した。
 野国町長は式典で「理想の街づくりは着実に歩みを進める。都市型リゾート地として県内外、国外の人々でにぎわい、脚光を浴びている。住民の情熱と努力の結集だ」と式辞を述べた。
 式典では長年にわたり町勢発展に尽力した計20人に自治功労表彰、善行表彰が行われ、表彰状や記念品を贈った。表彰者を代表して伊礼文男さんは「100年の大計と言われた埋め立て土地造成事業や返還跡地利用の活性化により町は発展した。町政課題は山積するが、今後の活躍に期待する」とあいさつした。
 式典では女声合唱団「ちゃたん」による町歌斉唱のほか、沖縄芝居の八木政男さんによる記念講話があった。

北谷町の町制施行35周年記念式典で町歌を斉唱する女声合唱団「ちゃたん」のメンバーら=7日午後、北谷町のちゃたんニライセンター