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ZEH新築住宅の省エネ義務化 条件を満たせば補助金適用も<けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 皆さんはZEH(ゼッチ)という言葉を聞いたことはありますか? ZEH=net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味になります。つまり、家庭で使用するエネルギーと、太陽光発電などで創るエネルギーをバランスして、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。

 2012年から経済産業省が支援事業を始めましたが、当初は443戸と普及が進まず、目標実現に向けてZEHロードマップフォローアップ委員会が設置されました。委員会発足後、20年度には6万5846戸、累計で27万251戸まで普及しています。

 政府は目標として、「2030年度以降新築される住宅に、ZEH基準の省エネルギー性能の確保」「新築戸建て住宅の6割に太陽光発電設備が設置される」ことを目指し、住宅の省エネ・省CO2化に取り組んでいます。去る6月13日には新築住宅の省エネ義務化を柱とする改正関連法が成立しました。25年度からの見込みで、改正法では建築確認の審査時に、断熱性能、空調、照明等のエネルギー消費が基準に適合しているか判定されることが義務付けられます。

 基準に適合した省エネ住宅の建築・購入等には、条件を満たせば住宅を建築・購入等する個人、または住宅を開発する事業者等を対象とした国の補助金制度もあります。住宅建築・購入を考えている皆さんが省エネ・省CO2化に取り組み、快適なマイホーム生活を送ることができることを願います。

(沖縄銀行ローンFPステーション南風原店店長 高良佳史)