求人情報誌「アグレ」が平均賃金を調査 月給2.5%増、平均18.7万円 時給は1.7%アップの939円


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 求人情報誌「アグレ」を発行する求人おきなわ(那覇市)は6日、2021年度にアグレで掲載した求人広告から調査した平均賃金を発表した。平均月給は前年度比2.5%増の18万7078円、平均時給は同1.7%増の939円となり、月給、時給とも上昇した。求人おきなわは「コロナ禍から回復に向かう中で、人材を確保するために賃上げ傾向にある」と分析している。

 求人おきなわが調査した平均月給で最も割合が高かったのは18万円台で15.9%。2番目に多いのは20万円台。増加幅が大きかったのは23万円台で前年度比3.9ポイント上昇した。

 最も多い18万円台のゾーンを基軸として、19万円以上の高水準は同7.9ポイント増の44.2%となった。給与水準が高かった企業がさらに賃金を引き上げているとみられる。

 平均月給を業種別でみると、建設業、飲食関連が20万円台と高く、営業関連、医療・福祉・介護・保育関連、コールセンター、ホテル・観光関連が19万円台と続いた。

 時給の分布については900円未満が前年度から3.6ポイント減少したものの、全体の37.8%を占め最も多かった。次いで多かったのは900~千円で22.7%。

 業種別の時給ではコールセンター関連、IT・ウェブ関連、教育関連、医療・福祉・介護・保育関連が千円を超えている。
 調査期間は21年4月1日~22年3月31日。集計件数は10万1578件。 (玉城江梨子)