辺野古新基地建設埋め立てで、戦没者の遺骨が残る沖縄本島南部からの土砂採取に反対する遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は13日、遺族からの聞き取りを実施すると発表した。24日午前10時~12時、南風原文化センターで「遺骨土砂問題・遺族公聴会」を開く。
県庁記者クラブで会見した具志堅さんは「県に遺族の声を聴くよう求めてきたが待っていられない。県は遺族の声を施策に反映してほしい。国には土砂採取計画の撤回を求めたい」と説明した。
沖縄戦跡国定公園内にある糸満市の鉱山開発を巡り、県は総務省公害等調整委員会(公調委)が提示した採掘事業者との合意案を受け入れた。具志堅さんは「公調委で遺族の声が反映されなかったのは、大きな瑕疵(かし)だと思う。今からでも私たちがやりたい」と話す。
南風原を皮切りに、那覇や本島中北部でも企画しているほか、県外でも実施していく予定。
「公聴会」では遺骨土砂採取への賛否、戦没者氏名と続柄、遺族の氏名を記入してもらう。来られない人も電話で受け付ける。電話は具志堅さん(電話)090(3796)3132。集めた遺族の声は8月5日に防衛省や厚生労働省と面談し手交するという。