沖縄コロナ2055人 県内病床使用73%、医療フェーズ5に(7月20日朝まとめ)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は19日、新たに10歳未満から90代以上の2055人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。病床使用率は前日から7・1ポイント上昇し、73・7%に達した。県は同日、宮古の医療フェーズを「3A」から「5」へ3段階引き上げた。宮古の医療フェーズ引き上げで、県全域が医療フェーズ5になった。

 

 病床使用率が70%を超えたのは1月29日以来。圏域別の病床使用率は本島79・1%、宮古21・2%、八重山86・4%だった。重症者用病床使用率は県全体で28・3%と、前日から横ばいだった。

 宮古は医療フェーズ3Aで27病床を確保していたが、入院患者が連日15人程度で推移し、感染状況も悪化していることから、フェーズを引き上げた。フェーズ5の確保病床数は66床。

 医療フェーズ5は一般の診療を制限しない範囲で最高レベルの警戒態勢。フェーズ5の上には、一般診療を制限して新型コロナ用の確保病床を増やす「緊急フェーズ(1~3)」がある。19日時点の入院患者は県全体で477人となっており、緊急フェーズ移行の目安となる500人に近づいている。

 新型コロナへの感染や濃厚接触などにより欠勤した重点医療機関の医療従事者は768人で、過去最多を更新した。福祉施設の施設内療養者数は過去最多の700人となった。

 新規感染者は先週の火曜日と比べ1381人減少した。検査数が少ない祝日明けだったことが影響したとみられ、県は拡大傾向が続いているとの認識を示している。

 米軍関係の新規感染者は64人だった。 
  (稲福政俊)