「キャンセル多くない」「間際予約の伸びが鈍化」夏休みの沖縄路線の予約状況は? 19年比で7~9割の見込み


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夏休みがスタートし、家族連れなど旅行客が多く見られた那覇空港=21日午後(大城直也撮影)

 国内の多くの地域で21日前後から小中学校の夏休みが始まった。21日、那覇空港の到着ロビーは家族連れの観光客で賑わっていた。家族や親族が帰省客を迎える姿も目立った。全国的に新型コロナウイルスの急激な感染拡大が続く一方、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置といった行動制限は出ていないため、夏休みシーズンには観光客をはじめ人の移動が活発化することが予想される。

 航空各社は、29日にも、8月のお盆休み期間の予約状況などを発表する予定。現段階では、感染拡大を受けてのキャンセルは多くなく、落ち着いた動きだという。各社とも、7~8月は新型コロナ拡大前の19年に比べ、7~9割程度まで回復すると見込む。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)の7月と8月の予約率は約6割~7割で、新型コロナウイルス感染拡大前の19年同時期比で7~8割程度まで回復している。往復で7月は約20万人、8月は約24万人の往来がある見込みだ。

 全日本空輸(ANA)の7、8月の予約状況は、21年比で2倍、19年比では8割前後まで回復したという。担当者は「行動制限が発出されていないため、大きな変化はない。ウィズコロナの認識が浸透しているのではないか」と話した。

 スカイマークの7、8月の航空予約は19年比で9割ほど回復しているという。しかし、最近のコロナ拡大を受け担当者は「間際予約の伸びが鈍化している」と話す。社員旅行などの団体客では少数ながらキャンセルも生じているという。

 琉球エアーコミューター(RAC)は現時点での7、8月の予約率が6割程度だが、19年比では9割程度まで回復しているとした。
 (與那覇智早)