辺戸岬の爆発、自然発火か 現場の石にリン付着の可能性


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赤茶色に変色した石などが確認された爆発があったとみられる現場=13日、国頭村辺戸(国頭地区行政事務組合消防本部提供)

 【国頭】沖縄県国頭村の辺戸岬付近の海岸で見つかった直径1メートルほどの爆発痕は、現場の石に付着していたリンが発火した可能性が高いことが21日までに分かった。名護署は人為的な可能性はないとみている。

【辺戸岬爆発の一報】現場に直径1メートルの爆発痕

 県衛生環境研究所によると、リンの自然発火による火災は過去に県内で起きているという。名護署が茶色の物体が付着した石を回収し、調査したところ、石からリンの成分が検知された。火薬などは含まれていなかった。現場は干潮時のみリーフから往来が可能な場所で、他に残留物は見つかっていない。

 リンには約30~60度の空気に触れた状態で自然発火する黄リンと摩擦熱などで発火する赤リンがある。2015年の同研究所の広報誌は、リンが含まれる石を「燃える石」として紹介。比謝川で石に付着した黄リンが燃えているのが見つかった事例を報告し「見つけた場合、近づいたり触れたりせずに警察に通報してほしい」と呼び掛けていた。  (長嶺晃太朗)


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