ワクチン誤接種、被検査者全員から基準値を超えた抗体を検出 うるま市


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 【うるま】沖縄県うるま市の医療機関で、誤った方法で保管されていた新型コロナワクチンを誤接種していた問題で、中村正人市長は22日、誤接種した2271人のうち、これまでに抗体検査を受けた738人全員に検査会社が設定した基準値以上の抗体が認められたと発表した。ワクチンの追加接種については、医師らとの相談機会を設け、個別に判断する。

 うるま市によると、抗体検査の検体採取は6月30日から7月3日に集団で実施した。来場できなかった人には巡回採取などで対応した。再発防止のため、6月27日に市内の指定医療機関で管理状況を確認した。

 抗体検査は8月15日まで市内の医療機関で受けられる。問い合わせは市抗体検査コールセンター(電話)050(3646)4373。(古川峻)

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