3年越しの入社式 ベトナムからの実習生「待っていました」 沖縄・恩納村の老人ホーム


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ベトナムからの実習生3人(中列)と(前列左から)玉城篤子所長、地域支援室長の當山直彦さん、金城修課長=8日、恩納村の特別養護老人ホーム谷茶の丘・雅

 【恩納】恩納村の特別養護老人ホーム谷茶の丘・雅(玉城篤子所長、社員127人)で8日、ベトナムからの介護の技能実習生3人の入社式が行われた。

 玄関ロビーで社員30人の拍手で迎えられたのは、グエン・クオック・クオンさん(24)、グエン・ヒュウ・ナムさん(24)、グエン・ヴァン・マインさん(29)の3人。玉城所長は「3年前からずっと待っていました。これから3年間みっちり技能指導をして立派な介護士にします。恩納村の愛される住民になるよう期待しています」と歓迎のあいさつをした。

 彼らの生活支援をする地域支援室長の當山直彦さんが入社祝い金と記念品を手渡した。

 入社式の司会をした在宅サービス課の金城修課長は「施設サービス課長の上運天正氏がベトナムに行き介護希望者の3人の内定を決めたが、コロナ禍のため来沖が3年間かなわなかった」とほっとした様子で話した。

 6カ月間日本語を特訓し、資格試験を通った3人は片言の日本語で自己紹介した。

 職員たちからは「介護の技術実習や近隣の村民たちと懇意になって、言葉を覚えていけばいい」と温かい励ましの言葉が聞かれた。
 (小山猛三郎通信員)