「今週で減少しなければさらなる抑止策も」 沖縄の入院患者、週末1100人か 県疫学委が見通し 来県者の陽性も急増 新型コロナ


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 沖縄県疫学統計・解析委員会は2日、先週(7月25~31日)の新規感染者3万3986人を基に、今週の新規感染者は3万~4万人、入院患者は今週末には1千~1100人になる見通しを発表した。同委員会は「今週中に(感染者数が)減少に転じなければ、さらに強い抑止策の検討が求められる」と指摘している。

 また、県内でインフルエンザが徐々に報告されており、7月は11~24日の間に医療機関から計23人の報告があったという。まだ流行は低レベルとしながらも、「新型コロナとの同時流行も想定する必要がある」と警鐘を慣らした。

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 新型コロナ感染の年齢別では40代が5416人と最多だった。10代や20代の若者層では増加の伸びが鈍化しているが、県が「受診を控えるよう呼び掛けていることが影響している可能性がある」とした。

 県外からの渡航者の感染者が急増しており、先週は336人で先々週(18~24日)の245人から91人増えた。地域別の最多は那覇市の71人で、宮古50人、中部49人、八重山44人、南部42人、北部22人と続き、不明が58人だった。

 1人の感染者が平均何人に感染させるかを示す実効再生産数は本島が1・07人、宮古が1・01人、八重山が0・85人だった。 

(嘉陽拓也)

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