「医療逼迫の危機」宮古島市長が感染防止策の徹底を呼び掛け 市民と観光客向けに 


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感染防止策の徹底を改めて訴える(左から)県立宮古病院の岸本信三院長、座喜味一幸市長、木村太一宮古保健所長=3日午後、宮古島市保健センター

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医療逼迫(ひっぱく)の危機に陥っていることから沖縄県宮古島市(座喜味一幸市長)と県立宮古病院(岸本信三院長)、宮古保健所(木村太一所長)は3日、市民と観光客に感染防止策の徹底を強く呼び掛けた。座喜味市長は「医療を守ることが自分自身を守ることにつながる」と訴えた。

 宮古島市では7月12日以降、連日新規感染者が100人を超え、同26日には過去最大の278人の陽性が確認されるなど拡大に歯止めが掛からない状況が続いている。

 宮古病院は7月19日から一般外来を休止するなど5度目の診療制限を実施している。15日まで延長した。

 岸本院長によると、院内でも3日までに患者と医療従事者を含むクラスターが3件発生した。3日現在コロナ入院患者は16人だが、職員全体で陽性者や濃厚接触などで58人が休職し、一般患者の受け入れが厳しい状況が続いている。岸本院長は「これ以上の感染拡大を招かないために一人一人の主体的行動をお願いしたい」と呼び掛けた。
 (佐野真慈)