沖縄銀行を傘下に置くおきなわフィナンシャルグループ(OFG、山城正保社長)は9日、2022年4~6月期の連結決算(対象子会社10社)を発表した。昨年10月に持ち株会社化したため単純比較できないが、売上高に当たる経常収益は前年同期比9.7%増の143億3100万円、経常利益は同66.3%増の37億800万円で2年連続の増収増益となった。純利益は同85.8%増の26億2300万円。
有価証券の利息配当金や株式売却益の増加、与信費用の減少などが増収増益の要因となった。経常利益、純利益ともに5月に公表した4~9月期の業績予想を上回った。
沖銀単体の経常収益は同9.1%増の107億4900万円、経常利益は同49.6%増の38億1700万円、純利益は同57.7%増の29億5400万円。本業のもうけを示すコア業務純益は同11.2%増の26億5600万円。
単体の与信費用は貸倒引当金の戻し入れ益もあり、前年同期比で6億8700万円減少した。大口の融資先の債権を一部回収したことなどが影響した。OFGの内間徹総合企画部長は「新型コロナウイルス関連の引き当て水準は変わっていないのが現状」と説明した。
金融再生法に基づく不良債権比率(単体)は1.09%で、22年3月期(1.13%)から微減となった。
(當山幸都)