仲間2年連続V 女子は石川が初制覇 宮古島マラソン


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けがを乗り越え復活を果たした仲間孝大=18日午前、宮古島市陸上競技場

 【宮古島】第6回エコアイランド宮古島マラソン(主催・宮古島市、同市教育委員会、宮古島観光協会、共催・琉球新報社)は18日、宮古島市陸上競技場などを発着点にフルマラソンとハーフマラソン、10キロの部が行われ、フル男子は仲間孝大=豊見城市=が2時間37分6秒で2連覇した。同女子は石川敦子=宮古島市=が3時間31分59秒で、同部門地元選手初の優勝を飾った。ハーフ男子は与那嶺恭兵=浦添市=が1時間16分20秒で2連覇、同女子は中村和子=佐賀県=が1時間33分47秒で3連覇した。

 新設された10キロの部男子は比嘉茂人=名護市=が41分46秒、同女子は河原真希=石垣市=が51分24秒で制した。3部門合わせて2167人が出走し、1964人が完走した。完走率は90・63%だった。

 

けが乗り越え復活/フル男子1位・仲間
 昨年12月にアキレスけんを負傷し、レースから遠ざかっていた仲間孝大=豊見城市=が、沈黙を破ってエコアイランド宮古島マラソンに出場。2位に9分差を付けて2連覇を達成し、復帰戦を飾った。久々にトップで切るゴールテープに「一安心だ」と小さくガッツポーズして見せ、県内フルマラソン界のプリンスは復活の一歩を力強く踏み出した。
 ことし8月まで痛みが強く、ほとんど走ることができない状態が続いた。いまもまだ足に痛みが残るといい、決して本調子ではない中での挑戦となった。
 大会コンディション自体良くなかったこともあり、後半は強い向かい風でペースが落ちるなど、久々のレースに「体力不足を感じた」と振り返った。それでも、前回とのタイム差を9分程度にとどめ、実力を見せつけた。
 年明け以降のマラソン大会に照準を合わせ「記録更新を狙う」「北海道マラソンで3位を目指す」と早くも次を見据える。「今大会はいい意味で、気を引き締めて次につなげる成績となった。きつくても練習をこなし、本調子に近づけたい」と飛躍を誓った。(知念征尚)