沖縄県産マンゴ―が化粧品に 石けんと美容液、種や皮を有効活用 名護のスーツ専門店が先行販売


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県産マンゴーを使った石けんと保湿美容液のイメージポスター

 名護市でマンゴースイーツ専門店「おきぽたショップ」などを運営するロイヤルエンターテイメント(藤田梨恵代表)が、県産マンゴーの種や皮を使った化粧品を開発し、17日からクラウドファンディングサイト「Makuake」で先行販売を開始した。これまで産業廃棄物として処分されていた種と皮を有効活用することで、フードロスにもつなげたい考え。

 同社は約10年前から台風被害で処分されるマンゴーを生産農家から買い取り、スイーツなどの加工品にかえることで生産者の収益向上につなげる取り組みを行ってきた。事業の成長とともに増え続ける種皮の新たな活用法を模索する中で、種皮から有効成分を抽出し化粧品に加工するアイデアに辿り着いたという。

 新商品はマンゴーの果汁や種皮エキスに沖縄の塩や黒糖エキスなどを加えた「まるで美容液のようなマンゴー石けん」(3500円)と、マンゴー果実エキスをたっぷり使った防腐剤・保存料不使用の保湿美容液「マンゴー果潤」(7千円)の二つ。いずれも9月末までの先行販売期間中は20%割引価格で提供する。

 同社は、マンゴーにはビタミン類やカロテンなどが豊富に含まれるため「肌の潤いを守り、肌荒れなどを防止する効果が期待できる」とPR。多くの利用を呼び掛けた。
 (当銘千絵)