【有権者の質問③】沖縄で地上戦を防ぐには 沖縄県知事選候補者に聞く 公開討論会詳報


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平和の礎(資料写真)

 25日告示、9月11日投開票の沖縄県知事選を前に、17日に琉球新報社、沖縄テレビ放送、ラジオ沖縄の主催により開かれた「県知事選立候補予定者公開討論会」では、現職の玉城デニー氏(62)、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)、前衆院議員の下地幹郎氏(61)が、事前に電子メールで募った有権者からの質問に回答した。(文中一部は敬称略)

 

沖縄で地上戦を防ぐには

 玉城氏 交流深めて信頼築く
 佐喜真氏 戦争しない仕組みを
 下地氏 広島や長崎と連携を

 

―地上戦を体験した沖縄で、どうしたら再び地上戦が起こることを防ぐことができると考えているのか。

 玉城 77年前、激烈な沖縄戦を生き抜いた方々は「命どぅ宝」という言葉を私たちに伝えていただいた。子どもたちに教育や語りを通して、平和の大切さを伝え、世界の国々と交流を深めつつ、行動と信頼を築いていくことが必要だ。

 佐喜真 平和を大切にする観点は重要だ。しかし、現実をみたときに、平和を維持するために現行の体制でいいのかを考えなければならない。外交力、抑止力も含めて備えが重要だ。戦争しないような仕組みを構築しなければならない。

 下地 小中高生に対馬丸記念館などさまざまな施設を見ていただく。広島や長崎の県知事と連携し、世界に発信する。台湾問題でも、台湾、中国、米国などに対し、最前線で一番危険な状況にある県知事として外交をしていきたい。


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