国際クルーズ船の再開に向け「水際対策の緩和を」 OCVBが国に要請


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国際クルーズ早期再開の要請書を手交するOCVBの下地芳郎会長(右から2人目)=29日、厚生労働省(提供)

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は29日、国際クルーズの早期再開に向けた水際対策の緩和を国に要請した。要請は石垣市の中山義隆市長、座間味村の宮里哲村長との連名で、「沖縄の経済回復を進めるには、国内外の観光客が沖縄諸島や先島諸島に訪問する、国際クルーズ船の運航再開が必要不可欠だ」と申し入れた。

 空路の水際対策が段階的に緩和されているが、国際クルーズの再開の見通しが立っていないため、再開の機運を高める目的で要請した。2022年以降、世界の多くの地域でクルーズ船の運航が再開しているが、日本では実現していないことも理由とした。

 下地会長は「新型コロナウイルスの影響で沖縄の経済は打撃を受け、観光業に関係する県民にとっても苦しい状況が続いている」と窮状を訴えた。

(與那覇智早)