掲示版サイト「ジモティー」で物品支援 沖縄市社協、福祉団体への提供効率化へ実証事業


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 沖縄市社会福祉協議会(島田薫会長)はこのほど、企業や団体から寄贈された物品を福祉団体などに提供する際に、不要品の売買や譲渡ができる掲示板サイト「ジモティー」を活用する実証事業を始めた。同サイトを運営する株式会社ジモティー(東京)と覚書を交わした。社協とジモティーの実証事業は全国3例目で、九州では初。

 コロナ禍で食料を寄付する「フードバンク活動」への関心が高まる中、家電や日用品などの寄贈に関する問い合わせも増え、対応を検討していた。物品の状態に関する説明や写真を簡単に見られるジモティーを活用する。

 市社協の上原健次事務局長が普段ジモティーを使う中で、社協の業務との共通点を感じたという。同社に問い合わせたところ、北海道北見市と東京都国立市で活用事例があったことから導入が決まった。

 パソコンやスマートフォンでジモティーに接続し「沖縄市社会福祉協議会」と検索すれば、市社協に寄せられた物品を見られる。原則として個人ではなく福祉などの関係団体に寄贈する。受け取りは市住吉の市社協で。

 市社協は今後、ボランティア活動への参加者もジモティーを使って呼び掛ける予定。

 30日に福祉団体などへの説明会を開いた市社協の島田会長は「情報インフラを活用し、地域における効率的な福祉情報発信を図る」と利用を呼び掛けた。
 (島袋良太)