男女平等、IT導入策は? 沖縄市こども議会で市へ質問次々


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市幹部に真剣に質問する「こども議員」の中学生たち=8月28日、沖縄市議会

 【沖縄】第9回沖縄市こども議会が8月28日、沖縄市議会で開かれた。今年2月に「こども議員」に任命された市内の中学生たちが、任命後に学び、自ら考えた市の課題について、市幹部に鋭い質問をぶつけた。桑江朝千夫市長らが質問や提案に答え、子どもたちと市の未来を議論した。

 市内7中学校・21人(当日出席は19人)の子ども議員たちは五つの会派に分かれ「こども食堂の支援」「PCを活用した宿題の導入」「沖縄市の観光振興」「ジェンダー平等」「ウクライナ難民支援」について市の施策を質問した。球陽中学校2年の普久原雅美さんが議長を務めた。

 金城双葉さん(沖縄東中2年)、花城乃瑛さん(美東中2年)、平良莉央さん(球陽中2年)の会派は子ども食堂への市による支援が十分かをただした。桑江市長は市内の子ども食堂が2016年に8カ所だったのが21年末には35カ所に増えたと説明し「家庭環境に左右されることなく笑顔あふれるまちづくりに取り組む」と答弁した。

 市議会を代表して瑞慶山良一郎副議長は「大人と子どもの目線は違い、質問が楽しみ。政治は生活と密着していると感じてもらえれば大きな価値がある」と激励した。 (島袋良太)