ゲート前、60人座り込み 海上作業確認されず


この記事を書いた人 金城 美智子
移設を強行する政府を批判するヘリ基地反対協の安次富浩共同代表(左)=21日午前9時53分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う新基地建設で、移設に反対する市民ら約60人は21日、米軍キャンプ・シュワブ前で座り込みの抗議行動を続けている。海上では作業が確認されておらず、台風?号の影響で波が高いため、海上抗議行動も行われていない。

 1995年の米兵による少女暴行事件に抗議する県民総決起大会から21日で20年。沖縄平和運動センターの山城博治議長は移設を強行する政府を批判し、「民主主義の拠点として闘いを続けよう」と、共に座り込む人々を激励した。
 ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は、移設に向けて沖縄防衛局が設置した環境監視等委員会の委員が工事受注業者から寄付を受けていたことなどを指摘し、「公平性、中立性もない国民だましの機関。普通じゃあり得ないことがまかり通る移設問題を追及していこう」と、連帯を呼び掛けた。【琉球新報電子版】