那覇漁協と県漁連に補助、泊漁港の荷さばき面積不足に対応 関連施設の移設費用など 那覇市、事業費2億7000万円


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 県漁連の競り市場(荷さばき施設)移転に伴う泊漁港の荷さばき面積不足や冷蔵施設移設などに対応するため、那覇市は「泊漁港再整備事業」として関連施設の移設費用などを那覇地区漁協と県漁連に補助する。事業費は2022~23年度で計約2億7千万円になる見込みで、このうち市の補助は約2億2千万円。22年度の予算約1億3500万円を市議会9月定例会に提出している。

 泊漁港の荷さばき施設は、県漁連管理部分と那覇地区漁協管理部分が隣接している。県漁連は10月に糸満市へ競り市場機能を移転し、泊漁港にある県漁連の荷さばき施設は解体する予定だ。そのため那覇地区漁協は泊漁港の荷さばき面積が不足すると懸念している。那覇地区漁協荷さばき施設の床の一部を利用している泊魚市場買受人協同組合の直売センターを泊漁港内の別の場所へ移し、荷さばき面積を広げる。

 那覇市は(1)直売センター移設(2)県漁連の荷さばき施設内にある沖縄鮮魚卸流通協同組合の冷蔵施設の移設(3)県漁連の砕氷機の稼働停止に伴う砕氷機の整備―について補助する。(1)(3)の整備主体は那覇地区漁協で(2)は県漁連。
 (伊佐尚記)