琉鵬さんら相撲指導 伊江・少年団、大会上位へ稽古に熱


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 【伊江】伊江村立伊江中学校相撲場では連日、稽古に励む伊江村スポーツ少年団相撲団の気迫ある熱気が立ち込めている。本年度前半の成績は、東京の両国国技館で行われた全国大会に小学生の長嶺銀大君(4年)と新川将吏君(5年)が出場したのをはじめ、九州大会に5人が派遣された。長嶺君、新川君、島袋偉海君(5年)がベスト16の成績を残した。その陰には、指導者の熱い指導がある。

琉鵬さんら相撲指導 伊江・少年団、大会上位へ稽古に熱

 伊江村出身で同団の前身に当たるちびっこ相撲出身の長嶺裕紀さん(28)、玉城歩さん(29)、大城玄さん(29)、宮城弘知さん(22)の4人が指導者に加わった。さらに、同村にある照太寺の副住職、浦崎道涯さんも加わった。浦崎さんは、2012年5月場所まで大相撲で活躍した元幕内の琉鵬さん。浦崎さんは「相撲は自分との闘い。相撲を通して精神と体を鍛え、全てにおいて感謝の心を持つことを知ってもらいたい」と思いを話した。
 土俵では、息を上げて立ち合い稽古をする児童に「前に!攻める!まだまだ!諦めない」などと指導者の声が飛ぶ。指導者の胸を借りて稽古する児童の姿や個別の指導も続く。
 昨年、同団の保護者が二つ目の土俵を完成させ、稽古を後押ししている。25日に予定されている琉球新報杯小・中学生相撲大会を含む本年度の大会に13人が挑む。
 東京と九州大会に出場した長嶺銀大君は「優勝目指して頑張る」と意気込んだ。
(中川廣江通信員)