自動車部品メーカーのアスカ(愛知県、片山義規社長)が、沖縄県うるま市の国際物流拠点産業集積地域に約9千平方メートルの用地を取得し新工場を建設する。22年度中に着工し、24年4月に稼働開始を予定する。車の部品溶接や組み立て作業を自動化する産業ロボットシステムを製造する。
同社は車体骨格部品、分電盤、制御盤を製造している。自社製造ラインで培ったノウハウを生かし、産業ロボットを使って溶接などの作業を自動化するシステムを販売している。
愛知県のほか、米国、中国など国内外に拠点を持ち、ロボットシステムの生産拠点はうるま市が3カ所目となる。ロボットシステム部門の売り上げは現在約40億円。うるま市の工場稼働で生産能力を1・6倍にすることを目指す。
新工場は約6千平方メートルの平屋建て。50人の雇用を予定しており、すでに2人を県内から採用し本社で研修を受けている。
片山社長は「沖縄はアジアとの貿易に適した位置にある。工業高校を卒業した優秀な人材が大勢いることも魅力だ」と語る。ものづくりの企業が集積していくことで、優秀な人材の能力が発揮され、新たなビジネス展開にもつながることを期待した。
(玉城江梨子)