当落判明は午後11時ごろ きょう沖縄知事選、投開票 基地・経済政策に審判 


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 任期満了に伴う第14回沖縄県知事選は11日に投票が行われ、即日開票される。県政史上初めて、県知事選と統一地方選の集中日が重なったほか、那覇市・南部離島区で県議辞職に伴う補欠議員選挙も同日投開票となる。知事選と宜野湾、本部、大宜味、伊是名の4市町村の首長選、24市町村議会議員選、県議補選を合わせると、30の選挙が同日に実施される。県知事選は11日午後11時ごろには大勢が判明する見通し。台風12号が八重山地方に接近する見通しだが、県選管によると10日午後9時現在、11日の投開票は予定通り実施する。

 >>自分の考えと近い候補者は誰?「投票マッチング」もう試した? 
 >>知事選のニュース【まとめて分かる】

 県知事選では、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古新基地建設やコロナ禍で落ち込んだ県経済の浮揚策などを争点に、無所属新人で前衆院議員の下地幹郎氏(61)、無所属新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)=自民、公明推薦、無所属現職の玉城デニー氏(62)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=の3氏が、17日間にわたって論戦を繰り広げてきた。

 選挙戦最終日の10日、3氏はそれぞれ那覇市内の主要交差点で打ち上げ式などを開いた。県選管によると、8月26日~9月10日の16日間で、選挙人名簿登録者数の29・92%に当たる35万1941人が期日前投票をした。

 統一地方選は5市、4町、15村の議会議員選が一斉に投開票される。合計定数348に対して計418人が立候補する少数激戦。各候補は地域を精力的に回り、経済活性化や子育て政策などを訴えてきた。12日午前1時半までに全議席が確定する見込みだが、台風接近で開票作業が大幅に遅れる可能性もある。  (’22知事選取材班、統一地方選取材班)

 下地幹郎氏(しもじ・みきお) 1961年8月14日生まれ、宮古島市出身。中央学院大卒。前衆院議員。
 佐喜真淳氏(さきま・あつし) 1964年8月9日生まれ、宜野湾市出身。千葉商科大卒。前宜野湾市長。
 玉城デニー氏(たまき・でにー) 1959年10月13日生まれ、うるま市出身。上智社会福祉専門学校卒。現職。

支持を訴える下地幹郎氏=10日午後5時9分、那覇市泊(又吉康秀撮影)
支持を訴える佐喜真淳氏=10日午後6時27分、那覇市おもろまち(喜瀨守昭撮影)
支持を訴える玉城デニー氏=10日午後6時13分、那覇市泉崎(ジャン松元撮影)