おなかを満たす甘辛ステーキ丼 レストハウス浜風(国頭村)〈うちなー味まーい〉61


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たっぷりの肉と甘辛ソースにニンニクが効いた「ステーキ」丼=7日、国頭村浜

 国頭村浜の国道58号沿いに店を構える「レストハウス浜風」。定食や丼ものなどの庶民の味を提供し、地元住民らの腹を満たし続けている。村出身の山川泰邦さん(66)が厨房(ちゅうぼう)を預かり、妻の幸代さん(64)とスタッフ3人で切り盛りする。場所柄、観光客やドライブ客も多いという。

 人気のステーキ丼(税込み800円)を頬張ると、リブ肉のうま味とニンニクが効いたしょうゆベースの甘辛ソースが口に広がった。肉の上にのったすり下ろしニンニクとネギがピリッと味を引き締める。「ボリュームがあるので男性はもちろん、女性にも人気ですよ」と幸代さん。ステーキ丼のほか、「臭みがない」と好評のレバニラ丼、ゴーヤー炒めなど気に入った一品を毎回注文する固定客も多いという。

 那覇市や本部町のホテルで腕を磨いた泰邦さんが、同地に前身の「やまかわ軒」を兄と開いたのが1989年。2004年に夫婦経営の「浜風」となった。最初は空き地が目立った周辺だが、野球場ができ、店も増えにぎやかになった。

 「お客さんと話すのが楽しい」と接客を担う幸代さん。昨年11月にはキャンプの視察に訪れた日本ハムの新庄剛志監督も来店し、ソーキそばに舌鼓を打った。野球好きな幸代さんは、新庄監督と撮った写真を前に「うれしかった」とにっこり。周囲に「真面目」と評される泰邦さんは「おいしかった、と喜ばれるのがやはり一番うれしい」と笑みをこぼした。

 午前11時半~午後2時、午後5~7時半。定休日は月、木。国頭村浜478の1。(電話)0980(41)2250。

(岩切美穂)

山川泰邦さん(左)と妻の幸代さん。入り口には幸代さんが客との交流などで集めたフクロウの置物が並ぶ