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オフシーズンない沖縄の海 サーフトリップの可能性<けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県は2022年度から26年度までの5年間を「第2期沖縄県スポーツ推進計画」期間と定めています。世界にはばたき躍動する「スポーツアイランド沖縄」の形成として、「県民等が主体的に参画するスポーツ環境の整備」(インナー施策)と「スポーツ関連産業の振興と地域活性化」(アウター施策)をともに進めていくこととしています。

 このような施策の下で、沖縄の美しい波を経験する「サーフトリップ」による観光客誘致はどうでしょうか? 海水温は年間を通して20℃以上あり、オフシーズンが無いのも魅力です。既にマリンレジャーやダイビングを目的に多くの観光客が沖縄の海を訪れますが、「サーフトリップ」には新たな可能性があります。

 世界のサーフィン愛好者は3千万人超といわれ、サーフカルチャー関連(愛好者家族、OB、丘サーファー等)を含めた愛好者はさらに多くなります。

 サーフポイントへのアクセスを容易にするインフラ整備(道路、信号、駐車場、キャンプ場等)や海難事故防止策(ライフセーバー配備)、沖縄の特色を活かした周辺施設(海の家、カフェ、移動式飲食・物販店)の充実を図ることで、沖縄に新たな魅力が加わり、短期旅行から長期旅行へ、旅行から移住へと可能性は広がります。

 最後に、各地のサーフポイントは地元愛好者らの清掃等ボランティア活動により快適な環境が保たれています。地元愛好者へのリスペクトを忘れず、世界中のサーファーが沖縄に集い、大会やイベントで年中盛り上がる未来を期待します。

(沖縄銀行事務部調査役 川門正幸)