首里城の正殿工事、落札額51億円 清水、國場、大米のJVに決定


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 沖縄総合事務局開発建設部は29日までに、首里城正殿復元整備工事の一般競争入札を開札し、落札業者が清水建設、國場組、大米建設による特定JVに決定したと発表した。落札額は51億1千万円で、工期は10月3日から2026年9月30日まで。国は11月3日に起工式を行う予定で、同日から本格的な工事が始まる。

 首里城正殿は木造3階建てで、延べ面積は1199.24平方メートル。JVは正殿に直結する西之廊下や南之廊下の整備のほか、仮設階段棟や素屋根、電気設備などの工事も担う。

 復元に当たっては、火災感知器と連動する監視カメラや誤作動防止機能付きスプリンクラーを設置するなど防災対策を強化。同局は正殿本体の復元整備、城郭内の防災・防火設備の整備などにかかる総工費は約120億円と見積もっている。

 北御や南殿など正殿以外の建築物については、正殿完成後の26年度以降に復元工事に着手する。
 (当銘千絵)