沖縄県内の8月求人1.04倍で堅調 新規1.94倍、0.15ポイント上昇


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 沖縄労働局が30日に発表した8月の有効求人倍率(就業地別、季節調整値)は、前月比0・03ポイント上昇の1・04倍で、前月に引き続き求人が求職を上回った。新規求人倍率(同)は1・94倍で、前月より0・15ポイント上昇した。移動の制限がなく観光客数が堅調に推移していることなどから、宿泊業や飲食サービス業などを中心に求人数が増加している。

 月間有効求人数(季節調整値)は前月比0・4%増の3万2175人で、月間有効求職者数(同)は同2・5%減の3万995人だった。

 ハローワーク別の有効求人倍率(全数・原数値)では、前月に続き5か所全てで前年同月を上回った。宮古が2・05倍と最も高く、八重山が1・78倍と続くなど、離島の人手不足が顕著となった。名護が1・31倍、那覇が0・91倍、沖縄が0・89倍だった。

 新規求人数(原数値)は1万577人で、前年同月比29・3%増と、17カ月連続の増加となった。主要産業別の前年同月比は、サービス業(他に分類されないもの)が約2・1倍、製造業が約75%増、宿泊業・飲食サービス業が約70%増だった。

 正社員有効求人数は1万1127人で、同21%増と16カ月連続で増加した。

 西川昌登局長は「求人倍率が1倍を超えるのは良いことだが、人手不足が続くのは問題だ。求人内容や労働条件の見直しをして、労働環境の改善に努めたい」と話した。 (與那覇智早)