【一問一答】決算好調なサンエー、値上げの波どう見る?人件費への対応は


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 サンエーが5日に発表した中間連結決算は、新型コロナウイルスの行動制限が緩和されたことで衣料品と外食の売り上げが回復し、増収増益となった。新城健太郎社長との一問一答は次の通り。

中間連結決算についての質問に答える新城健太郎社長=5日、サンエー浦添西海岸パルコシティ

 ―決算の受け止めは。

 「全社的に売り上げが大きく伸び、良い決算だった。店舗で言うと大型店の方が比較的、(前年同期の)休業の影響を除いても売り上げの伸びが高かったので、大型店の集客力効果があった」

 ―ネットを活用した売り方という観点での評価は。

 「ネットスーパー、オンラインショップは2桁に近い伸びだが、全体に与える影響は軽微。サンエーアプリは16万ダウンロードを超えた。売り上げへの影響はまだ小さいが、利用は順調に進んでいるので新しい販促の形は見えてきた」

 ―感染が落ち着き、観光客も戻ってくる。通期の業績予想を上方修正しないのはなぜか。

 「上半期だけでも水道光熱費は5億8千万円程度上がっている。さらに上がっていくことを考えて手堅くやらないと危うい。商品の値上げが10月からかなり増えている。上手に価格設定しないと、お客様の来店頻度が下がり、売り上げも厳しくなるとみている。楽観視はできない」

 ―人件費についてはどう考えているのか。

 「物価が3%ほど上がっているので、それ以上の昇給をしないといけない。上げるべき時に上げて所得の向上を図り、経済の好循環につなげたい」