ゆし豆腐作り、沖縄各地の豆腐食べ比べも 「豆腐の日」西原町のさわふじマルシェで初のフェスタ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
5種類のゆし豆腐食べ比べに並ぶお客さんたち=2日、西原町さわふじマルシェ

 【西原】沖縄県西原町さわふじマルシェで10月2日の豆腐の日に豆腐フェスタ(主催・西原町観光まちづくり協会、県豆腐油揚商工組合)が開催された。

 会場入り口では、西原町産の豆腐を販売するNS2BP(西原町学生ソーシャルビジネスプロジェクト)の太田守玖さん(首里高校2年)が「西原町産5社の豆腐を販売。全部お薦めだけど今日はゆし豆腐と豆腐のセットで150円となっている玉城豆腐がお買い得ですよー」と大きな声で販売していた。

 正午からは池田食品による「石うすを使って豆富作り体験」が行われ、20人の子どもたちが参加した。8時間水につけた大豆を、水と一緒に少しずつ石臼の穴に入れて回し始めると白いペースト状の液体が下のタライにたまった。それを布袋に入れて絞った豆乳をシンメーナービで沸騰しないように加熱し、にがりと塩を加えしばらくするとゆし豆腐が完成した。

石臼で大豆をひく子どもたち

 坂田小2年の児童は「石臼は回すと重たく、(石の間から)豆乳があふれ出ていた。自分で作ったゆし豆腐はとてもおいしく、ゆばも入っていて食感が違っていた。ゆし豆腐の食べ比べもしたけど(自作のと合わせた六つの中で自分のは)2番目においしかった」と謙虚。

 瑞慶覧宏至理事長(池田食品代表)は「西原さわふじマルシェと私たちの豆腐組合がコラボして開催した。ゆし豆腐の食べ比べや、日本一になった宮古島の豆腐、スイーツ・ドリンク・ジェラートなど豆腐にまつわる商品(9社)を一堂で食べられる初めての試み」と述べた。

 ゆし豆腐の食べ比べは、本部町の山城とうふ、沖縄市の川上食品、糸満市の宇那志豆腐店、宮古島のしまとうふ、石垣島のマルサン豆腐の5種類が200円で販売され、200食を完売した。

 2018年に農林水産大臣賞を受賞した「濃厚おぼろ豆腐」を出品した宮古島のまごとうふ代表の下地直弥さん(39)は「おぼろ豆腐が本島の皆さんにアピールできればと思う」と笑顔で話した。

(小波津昭子通信員)