「美食の国」ペルーの味に舌鼓 世界のウチナーンチュ大会控えワークショップ 沖縄・宜野湾


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沖縄ペルー協会の古謝盛裕会長(左)とペルーの鶏肉とジャガイモの煮込み料理「アヒ・デ・ガジーナ」をつくる参加者ら=15日、宜野湾市民会館

 第7回世界のウチナーンチュ大会を前に15日、ペルー移民の歴史を学び、料理を作るワークショップが宜野湾市民会館で開かれた。ペルーは“美食の国”としても知られ、参加者たちは手軽なペルー料理に舌鼓を打った。

 沖縄県青年国際交流機構の主催で約20人が参加。県出身でペルーに30年間住んだ沖縄ペルー協会の古謝盛裕さん(78)から体験を聞いた。古謝さんは1960年に両親と弟とペルーに移住し、猛勉強でスペイン語を習得。東京銀行リマ支店に勤めたものの、80年代に反政府ゲリラ組織による治安悪化で支店が閉鎖になるなどしたため、90年に沖縄へ家族と引き揚げたという。

 この後、ペルー風チキン煮込み料理「アヒ・デ・ガジーナ」を作った。ペルーが原産のジャガイモと唐辛子を使った料理で、クミンや唐辛子ペーストを加えると、スパイスの香りが広がった。参加した那覇市の女性(67)は「ペルーを知る第一歩になった。料理もおいしくて家でも作ってみようかな」と話した。

(中村万里子)