那覇市長選が告示 翁長、知念氏の一騎打ち 経済振興や子育てが争点


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那覇市内で第一声を上げる(左から)翁長雄治氏、知念覚氏

 任期満了に伴う那覇市長選が16日告示され、届け出順に、「オール沖縄」が擁立する無所属新人で前県議の翁長雄治氏(35)=共産、立民、社民、社大、れいわ、にぬふぁぶし推薦=と、政権与党が支援する無所属新人で前那覇市副市長の知念覚氏(59)=自民、公明推薦=の2氏による一騎打ちが確定した。投開票は23日。両陣営は16日、出発・出陣式で気勢を上げ、7日間の選挙戦をスタートさせた。 

 新型コロナウイルス禍や物価高への対応、経済振興、子育て・教育環境の整備の手法などが争点となる。

 名護市辺野古の新基地建設への姿勢は異なり、判断材料の一つとなる。

 翁長陣営は県庁前の県民広場で出発式を開いた。子ども関連政策に力を注ぐとした上で「政府にノーと言うべきものはノーと突き付ける。私の実績、経験は市民と協働でつくる。皆さんの声を必ず形にする」と訴えた。

 知念陣営はおもろまちの後援会事務所で出陣式を開いた。副市長を含む38年の行政経験を強調し「即戦力だ。イデオロギーも全て超越していく。38年間学んだ知識、ノウハウ全てを市民に恩返ししたい」と訴えた。

 翁長氏は安里の栄町市場、知念氏は首里の鳥堀交差点と、両氏とも思い入れのある場所で第一声を上げた。

 那覇市長選はオール沖縄、自公の両勢力とも最重要選挙の一つと位置付けている。一方、これまでオール沖縄の支援を受けてきた現職の城間幹子市長が自公推薦の知念氏支援を表明したことなどから、選挙構図の一部に変化もみられる。
 15日現在の那覇市の選挙人名簿登録者数は25万7645人(男性12万3259人、女性13万4386人)。17日から期日前投票が始まる。
 (’22那覇市長選取材班)